「L.O14時以降のランチスポット」を知っていることは、ランチを生きがいに平日を生きている人間にとって非常に大事だ。どんなに会議がつまっていても、いやむしろ忙しい日ほど、自分にご馳走を食べさせてやりたいからだ、笑。
そんな「ランチ命!」な人々が、14時過ぎても行列するステーキ専門店が『ル・モンド』だ。平成元年創業、厳選されたオーストラリア産のビーフステーキが、リーズナブルに食べられるため、創業以来行列が絶えない。
ランチのステーキは3種類。
- リブロースステーキ(150g) ¥1,000
- サーロインステーキ(150g) ¥1,160
- ヒレステーキ(150g) ¥1,260
並んでいる間にオーダーをとってくれる。若い学生、女性、年配のサラリーマンまで、なんとも客層が幅広い。
他の人のオーダーを聞いていて驚いたのは「肉ダブル、ノーライス」というストイックな客の多いこと!
負けじと「サーロインとヒレのダブル」をオーダー。ごめんなさい。でも、ライスも頼みました……。
付け合せは、昔ながらのいんげんとポテト。ブイヨンで煮込んだいんげんと、ホクホクに揚がったポテトがよく合う。
最近ではステーキの付け合せのトレンドも変化し、ローストした野菜や、サラダのような菜っ葉系などステーキとは対照的なものを口直しとして添えている店が多いので、懐かしい気持ちになる。
個人的にはヒレステーキが大好物。脂身が少なくて、しっとり、柔らかで軽やか。ベーコンで巻くことでコクをプラスする調理法もなんとも昔ながらのスタイルだ。
このステーキの旨さの秘密は、肉質だけでなく、ソースとバターにもある。創業以来変わらぬレシピだという醤油ベースのソースは、力強い肉を包み込む。ご飯がすすむくん!
また、香味野菜を使って時間をかけて作られた特製のバターが、力強いステーキを包み込んで、旨みをぐいぐい後押しする。野菜とバターの甘み、まろやかさが、全体の味にコクや深みを与えくれるのだ。
赤身信者には、リブロースステーキがおすすめだ。遠赤外線で焼かれた柔らかなステーキは、肉汁たっぷりで、肉食家にはたまらない満足感があるはずだ。リブロースダブルで注文しているお客さんもいた。
女性のひとり客も多く、肉食女子にも憩いの地らしい。
店内はカウンター10席のみ。みんな一心不乱に肉を食らう。なんともストイックな肉食家たちの西新宿の聖地となっているようだ。
ル・モンド
03-3343-7728
東京都新宿区西新宿1-16-11
ちなみに、ご飯も石川産コシヒカリを使ってふっくら炊き上げているのでおすすめです。特製ソースにからめて、ぜひ食べてもらいたい。
昼総合点★★★☆☆ 3.5